下部消化管内視鏡検査について
下部消化管内視鏡検査は、大腸癌、大腸ポリープ、炎症などの有無を調べるために行う検査です。
内視鏡で大腸全体を観察し、必要に応じポリープ切除をしたり、組織の一部を採取します。
検査前・後にそれぞれ専用のブースを設けていますので、リラックスして検査を受けていただき、また検査後も十分に休んで帰宅していただけます。
検査前は専用トイレのある専用ルームで検査用のドリンクを服用してもらいます。
検査後も別室の回復室で十分休んでいただきます。
大腸内視鏡件数と新規UC(潰瘍性大腸炎)、新規大腸がん診断件数
平成26年に大腸内視鏡検査を導入しました。院内の専用スペースでリラックスして前処置を服用してもらい、検査時には積極的に鎮静剤を使用し、切除の対象となる腺腫性ポリープはなるべくその場で切除する。少しでも患者さんが楽に検査を受けてもらえるように工夫しています。年間の検査数も増加していますが、この数年は検査数の限界をむかえ頭打ち状態です。年間では新規の潰瘍性大腸炎が10名ほど、大腸がんは30名以上診断されています。
検査について
●当院では、鎮痛剤や鎮静剤の積極的な併用を行っております。
内視鏡が通過する際に腸に圧力がかかると痛みを感じます。患者さんの腸の走行や体型により難易度は様々です。
基本的に鎮静剤を併用し、痛みがひどい場合には鎮痛剤を追加しています。
●炭酸ガスの使用
検査には腸を膨らませるガスが必要で通常は空気を使用します。が、検査後も長時間残るため、検査後の腹痛や腹部膨満感などの苦痛の原因になります。
当院では全例に吸収性に優れた炭酸ガスを使用しているので、体内に残されたガスが速やかに吸収され、検査後の腹痛や腹満感が極めて少ないのが特徴です。
●少しでも楽な前処置方法を
検査自体に苦痛がなくても前処置の洗腸が大変だと訴える方は多いです。
量が多い(一般に2ℓ)・味が悪いなど、途中で嘔吐したり飲めなくなる患者さんもいらっしゃいます。
当院では液体状(モビプレップ®)と錠剤(ビジクリア®)の2種類の前処置薬に加え平成28年10月から新たに前日と当日の2回に分けて服用できる(ピコプレップ®)を用意し、患者さんの希望に応じ使用しています。
また患者さんの排便状況を細やかに聴取する事で、検査前の下剤を追加したりします。
またどうしても2ℓ飲めない方には、前日スナック食として当日の服用を1ℓに抑える方法も取り入れています。
ポリープ切除にも対応しております
せっかく検査を受けていただいても、その日に切除してくれなかったという声があります。
一般に4mm以上が切除の適応といわれるので、患者さんの状況(年齢・基礎疾患など)に応じて可能な限りその場で切除するようにしています。
切除した場合は出血や穿孔のリスクがあるため当院では基本1泊の入院で経過観察していただいています。
拡大観察イメージ図になります。
ポリープ切除のイメージ図です。
処置のご紹介。
土曜内視鏡
「できれば休みの土曜に大腸内視鏡検査をうけたい」
「なるべく待ち時間がすくなく胃カメラ検査を受けてはやく食事をとりたい」
そういったご要望の患者様へ
通常検査にあまり支障のない方々が対象となるので、以下をご参照ください。
検査はすべて外部からの検査担当医師(消化器病学会・消化器内視鏡学会専門医)が行います。
【日時】
原則毎月第3土曜日ですが、検査担当医のスケジュール次第では前後する場合があります。およそ3ヶ月前に検査枠が開放され電話予約が可能となります。
【対象者】
●およそ70歳までの健康な方
日常生活に問題のない方(軽い高血圧や糖尿病など)が対象になります。
●強い腹痛、腹満感、嘔気、嘔吐などの警告症状がない
何らかの病気の可能性がある場合は土曜枠で対応できません。極力準緊急枠で対応しますので早めに受診してください。
●胃カメラの場合は経鼻もしくは経口をあらかじめ選択できます。
鎮静剤使用は土曜枠で対応できませんので平日の通常枠でお申し込みください。
●大腸カメラの場合は鎮静剤を使用せず、全例覚醒した状態で行います。
リスクの少ない小さなポリープ(5mm前後)はその場で日帰り切除します。
検査後もご自身で車の運転が可能です。
【予約方法】
①お電話
診療時間内に受付担当者が予約を受けつけます。
確認事項の説明をして、胃カメラのかたは検査当日に指定された時間に受診していただきます。
大腸カメラの場合は、お渡しする前処置等がありますので、検査までの診療時間内に一度受診していただきます。
②受診
あらかじめ受診して頂いた場合は、直接検査の流れを説明し、あとは検査当日受診となります。
お気軽にお問い合わせください。0897-41-8101受付時間 8:30-17:00 [ 木曜午後・土曜午後・日・祝日除く ]
大腸カメラのための事前受付予約