臨床研究と参加拒否(オプトアウト)
当院で手術を受けられる、もしくは受けられた患者さんへ
当院では、患者さんの治療や健康の向上を目指し、臨床研究を行っています。この研究は、匿名化されたデータを使用し、個人を特定できない形で行われます。しかし、患者さんの中には、研究への参加を希望されない方もいらっしゃるかと思います。そのため、当院では患者さんの意向を尊重し、オプトアウト(参加拒否、辞退)の手続きを設けております。
臨床研究に関する情報の提供や、オプトアウトを希望される方は、院内スタッフへその旨お声掛けください。
オプトアウトの手続きを行っていただいても、治療やケアの質に影響はございません。
臨床研究は未来の患者さんにとって大切なことなので、積極的にご協力をいただけるよう、ご理解よろしくお願い申し上げます。
- 対象となる患者さんについて
- 2014年4月から今現在に至る患者さんが対象です。
- 研究内容
- 痔核、痔瘻、裂肛、肛門狭窄、直腸脱等に対する肛門手術において、患者さんの背景因子(年齢、性別、基礎疾患など)、根治性(再発の有無)、安全性(合併症)、QOL(術後の各症状)をカルテよりデータ抽出し解析します。
- 現在倫理審査のもと行っている研究は以下のものです。
- ① 直腸脱に対するDelorme法とGMT法の臨床アウトカム比較
- ②臓器脱特有の解剖学的特徴を理解したLSC+LVR 〜視野確保とメッシュ固定の工夫〜
- ③痔核ハイリスク症例へのLEは推奨されないのか? 〜ASA-PS分類別の合併症率検討〜
- ④前側方の低位筋間痔瘻に対する内括約筋温存切開くり抜き術
- すべてが当院の研究費でまかなわれるので特定の企業団体からの資金等の提供は受けていません。
- 研究の実施にあたっては、十全総合病院の倫理審査委員会(IRB 21000059)で審査され、研究機関長の承認を得ています。
- 研究終了後のデータ保存と破棄
- 研究に使用した患者さんのデータ資料は、できるだけ長期間保存します。破棄する場合は、患者さん個人を同定できない状態にします。
- 個人情報の保護と研究成果の公表
- 発表の際には、患者さん個人を特定できないように個人情報を匿名化して行います。またこの研究成果は国内外の各種学会や論文等で公表される予定ですが、その際も当然個人情報は匿名化されます。匿名化された臨床情報や画像所見でも、それらもとに患者さんが同定されうる画像を使用する場合は、あらかじめ患者さんから画像使用の同意を得たうえで使用します。
- 研究内容の開示について
- これら研究の計画書や資料につきましては、他の患者さんの個人情報保護に支障がない範囲内ではご確認できます。ご希望の際にはご連絡ください。
- 研究へのデータ使用の取りやめ(不参加)について
- これらの研究にデータが使用されることを望まない場合には、何ら不利益をうけることはありませんので申し出てください。
お気軽にお問い合わせください。0897-41-8101受付時間 8:30-17:00 [ 木曜午後・土曜午後・日・祝日除く ]
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