排便障害について

便の事でお悩みの方は、当院へご相談ください。

「排便障害」とは、上手に便を出す行為が妨げられている状態の事です。
相談しにくい疾患だからこそ、当院ではプライバシーに配慮した院内環境に努めております。
患者さまの中には、「誰に相談すれば良いかわからなかった」と長年我慢されている患者さんもいらっしゃいます。
中には正常な排便行為を全く逆に行っている(つまり自分では便を出そうとしているのに肛門が便を出さないようにしている)ことも稀にあります。

排便障害は、主に便が出せない「便秘」と我慢出来ずに便が漏れる「便失禁」に大別されます。
ほとんどの医師が、便秘や便失禁について学ぶ機会がないため、これらの排便障害の診断治療をきちんと行える施設は全国的に限られます。

当院では、少しでも自然な・楽な・心地よい排便となるように、各種の検査(肛門内圧検査・肛門超音波・SITZマーカーによる大腸通過時間測定・デフェコグラフィーによる排便造影・筋電位計によるバイオフィードバック療法)をもちいて診断治療を行っています。

 

このような症状でお悩みの場合はご相談ください

 トイレが間に合わない

 便が出ない

 便が漏れる

 排便に時間がかかる

 お腹が張る

 ひどい腹痛を伴う

※排便の問題は繊細な問題ですが、お気づきの症状があれば一度ご相談ください。

 

セミナー講演

2021年10月に薬剤師を対象にした便秘症の講演を行いましたが、当日の記録集が出来上がりました。
排便の仕組みや評価方法、薬物治療の考え方など、便秘症のコントロールに役立つ情報をわかりやすく解説しています。
ご自由にダウンロードできますが、2次使用の際には出典をかならず明記するようお願いします。

各種検査について

肛門内圧検査

リアルタイムに肛門内の圧を測定することにより、安静時や肛門を締めたときの圧力や、排便動作時の圧の変化をみることで、排便障害の原因を調べる検査です。

 

腹部・肛門超音波診断装置

何らかの腹部症状(腹痛・下痢・便秘)で腹部疾患を疑う場合、非侵襲的な(体に害のない)腹部超音波検査を積極的に行います。
また、肛門内の異常(痔瘻や肛門周囲膿瘍など)を疑う場合は、3D超音波を用いることで、複雑な痔瘻や深い痔瘻を見逃さないよう心がけています。
臓器脱を疑う場合は、怒責した状態で会陰部を観察することで、内在する特殊な臓器脱を診断しています。
※肛門科を受診された全ての患者さんに行うわけではありません。

 

便失禁・尿失禁トレーニング(バイオフィードバック療法)

肛門内や膣内に筋電位計を挿入し、モニター上で骨盤底筋群の収縮具合をリアルタイムに確認しながら、骨盤底筋群をしめるトレーニングを行います。同時に腹斜筋にも過度な力が入らないようにモニターで確認できるので、効率よいトレーニングを覚えていただくことができ、自宅でのトレーニング効果が上がります。

 

お気軽にお問い合わせください。0897-41-8101受付時間 8:30-17:00 [ 木曜午後・土曜午後・日・祝日除く ]

大腸カメラのための事前受付予約